2019年1月9日

内側と外側の不一致…


自分の「性自認」=「心の性」と「身体の性」が、異なっていることによって苦しんでいる人たちがいる。
トランス・セクシュアルー「性同一性障害」と呼ばれる人たちだ。
ある人は、「自分は女性である」という「性自認」を持ちながら、男として振る舞うことを要請される。何故なら男性の身体を持っているから。
また「彼女」と呼ばれる人は、男性の心を持ちながら、女性の身体を持つが故に「おんな」であることを求められる。
社会から、周囲から。

わたしは日本という国に、「日本人」として生まれた。けれども、自分の内面の性向と、所謂「日本的」なメンタリティーとの間に大きな齟齬と乖離を感じている。苦痛を感じている。

「性同一性障害」が'Sexual Identity Crisis'とよばれる、自己同一性の危機であるなら、わたしのアイデンティティ・クライシス、または「生き辛さ」は、日本人として生まれてきた自己と、日本的なるものを嫌う精神性との相克に因るものと言えるかもしれない。

民族性=精神性、そして性別・・・自己の内面のそれと、偶々与えられた人種、偶々与えられた肉体・・・その不一致。

「彼」「彼女」「わたし」の中に「自己を形成する相反する二つの構成要素」があって、それによって自己が引き裂かれている。

cfセクシュアリティ関連用語集


2 件のコメント:

  1. こんにちは、Blueさん。

    「日本人」というタイトルのジグソーパズルがあったとして、そのパズルのどのピースにもぴったりハマらない感じでしょうか。

    ハマらないからといって自分の凹凸を削ってまで他のピースに合わせるより、ずっと力強いと感じます。Blueさんが、ハマらないのにハマったフリをする人でもなく、また、「命を削って生きる人」でなくて良かった。

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    1. こんばんは、瀬里香さん。

      わたしの日本嫌いっていうのは、少々屈折していて、極めて大雑把にいうと、日本人は近代以降、日本の良質な部分を切り捨て切り捨てしてここまで来たわけです。
      何よりわたしが厭なのは日本人の滑稽なほどの白人崇拝。日本語は知らなくても英語は話せなければという発想。歌舞伎座は銭湯みたいだからオペラ座のようにしなければと言った、前の前の都知事。日本にもブロードウェイを作らなければアメリカに勝てないと言った前の都知事・・・きちんとした日本語を読み・書き。話すことのできない主に若年層。

      一方で、(今はヨーロッパも混沌として反動化の傾向にあるようですが)EU加入の条件である「死刑廃止」も、女性の社会的立場の向上も、一向に手本にしようとはしない。そういうところだけ。日本の伝統とやらに固執する。根強い差別意識、低い人権意識。

      無論欧米だって、目を背けたくなるような暗部はいくらもあるでしょう。
      しかし少なくとも、その国民・市民たちは「無関心」ではないし、必要なら暴動も起こす。

      昨年1月に自死した西部邁氏は「保守」でした。彼とは政治的なスタンスは全く違いますが、この国に絶望したと言って死を選びました。
      「この国に絶望する人がひとりでも増えること、それが希望です」というのが彼の最晩年の言葉です。

      >自分の凹凸を削ってまで他のピースに合わせる
      >ハマらないのにハマったフリをする

      そんな器用なことはできません(苦笑)

      どの国、どの民族にもいいところ悪いところがある。
      どうせならわたしは、「別の」悪いところを選びたいと思ったりします。




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