2018年12月19日

昔話した言葉…(Hさんとの対話)2


こんばんはHさん。

「読書」ということですが、私ほど本を読まない人間はちょっと稀なんじゃないでしょうか。

そうですね、20代の頃までは「人並み」に(あくまで人並み以上ではありません)
読んでいたようですが、もう10年以上本を読んでいません。
読んでもせいぜい2年に1冊とか・・・

「読書」ということに限らず、活字が苦手なんですね。
ですから新聞も読みませんし、雑誌、週刊誌の類も手に取ることはありません。

常々、わたしの弱さ、弱点は「本を読まないこと」に発するのだろうと薄々感じていはいるのです。
良書を読むということは人間にとって絶対に必要なことですからね。

しかしまた一方で、これほど読書人口が多いにも関わらず、あまりそれが世間の人間の質に反映されているという感じを持てません。

無論読書を「修身」「徳育」の道具とみなしているわけではありません。
わたしの考える読書とは、寧ろ常識や通俗モラルや、ありきたりで深い検証を経ない価値観を揺さぶり、覆すほどの・・・ある種の危険物・・・という意識があります。

目先の現実や既成の価値観、既成事実を追認、補強するものであれば、読書の意味などないと言いたい気持ちです。

読書の醍醐味は、武術の達人に、ものの見事に畳に身を叩きつけられ、脳天に真一文字に打ち込まれる・・・そんな快感を味わえるものだという思いもあります。

また読書人口の割に、
人間(ヒト)の「機微」に疎い世の中であるナァという感じも強く受けます。

ヒトの心の機微を知るに読書に勝るものはないのですが・・・

私自身いつになったら本読むヒトになれるのかという感じです。

「読書というものをもっと気楽に考えれば・・・」というご指摘も予想されますが、

これは読書というものに、敷居が鴨居という感覚を抱いていない人には、やはり理解しづらいものなのでしょう・・・

みなさん、今年もよい読書をなさってください・・・

え?映画好き?「芝居は無筆の早学問」

お粗末・・・

Posted by BLUE_MOON at 2008年01月04日 17:26



BLUE_MOON さん、こんばんは。

お若い時にはそれなりに読書されていたわけで、本嫌いということではなさそうですね。
私も年代によってジャンルの変化はあるかなあという気はしますが、小学生が趣味は読書と言う以上に親しんでいるわけではありません。
Mさんなどは、私が後ずさりするような大著にも果敢にチャレンジしていくタイプらしく、件の哲学カテでの回答をご覧になればBLUE_MOON さんもそれは納得されることでしょう。

私も一時期殆んど読まない時期がありました。(今にしても日に数ページほどですが)
私が読書に求めるものはただひとつ、面白さです。
何を面白いと思うかはその時々で違いますが、今は専らミステリー系ですね。
業界主導の評価を信用して落胆する時期は卒業しましたが、その中で本当に面白いものと出会える喜びはあるようです。
「敷居が鴨居」というのは非常に面白い表現ですね。
う~む。実に気に入った!感動した!(古い?)
というぐらいの、人間心理を巧みに捉えた表現ではありませんか。
機会があれば絶対使ってみるぞ、と固く決心したところです。
いずれにせよ、BLUE_MOON さんの芸術全般に関する造詣の深さには感心します。
また、色々教えてくださいね。

蛇足ですが、読書人口が多いと言ったって、芸能人の世迷言が(しかも相当の高確率で)ベストセラーになるご時勢ですよ。
何らかの因果関係が存するとして、論ずるほどの意味がそれにあるはずもないでしょう。

芝居がお好きなんですか。
私はテレビで見た杉村春子の桜の園ぐらいしか知りませんけど、面白いと思うことも案外ありますよ。
あれは、チェーホフの戯曲が好きなのでたまたま見ただけなんですけどね。
かもめも見たような気はしますが忘れました。
BLUE_MOON さんの好きなこと、これからも教えていただけると嬉しいです。
それでは、良い年でありますように!
 
Posted by hakobulu at 2008年01月04日 20:13



Hさんがミステリーをお好みとは。
これまた意外というか・・・

いや、拓郎の時もそうでしたが、なんとなく、
学究の徒という勝手なイメージを抱いているものですから・・・

私はJ・Jこと植草甚一氏や殿山泰司さんなんかに憧れるんです(笑)

JAZZと映画とミステリー・・・
ジャズと映画はマァマァこなしていますが、
読書がネックです・・・

私のアートへの感性は、今つきあっている友人の影響が大きいです。

お芝居は、彼女はほんとにいろいろ観ていますが、私は20代の頃、マイナーな劇団の幾つかを観たくらいで・・・門外漢です。

私はもっぱら映画派です。

チェーホフがお好きなんですね。
Hさんらしいという気がします・・・
(根拠はありませんが)

ドストエフスキーやトルストイとなるとさすがに聳え立つ山という感じで身構えてしまうところですが、チェーホフやツルゲーネフなどは、ちょっとした散策の小路といった風情です・・・
短くて味のあるものが好きですね。

Hさんのお薦めのミステリーなどもお聞きしたいところですが、聞いても無駄です(笑)
私はたとえ誰であっても人から薦められて観たり聴いたり読んだりは出来ないんです。

だからいつも遠回りですけど・・・
自分の中でそこに辿り着く道のりを経ないとダメみたいです・・・

・・・おっしゃる通り、本を読むのは楽しいから以外にありませんね。

それで人間が豊かになり心が潤えば一石二鳥ですね。

Posted by BLUE_MOON at 2008年01月05日 02:51



BLUE_MOON さん、こんにちは。
今年の北海道は雪が少なくて助かります。
そのうちまとめてドカッと来るのでしょうが・・。

>お薦めのミステリーなどもお聞きしたいところですが、聞いても無駄です(笑)
:ヨカッタ~、ビンゴ。(^^;)
実は2、3お勧めしようと思ったのですが、虫の知らせか、「ま、やめとくほうがいいだろうな、多分」という心理状態になりまして・・。

>私はもっぱら映画派です。
:映画館で見ることはまずありませんが、私も映画は好きです。
本と似ていますが、見てみなければ良し悪しが不明という点が困ります。
しかし、世の中どうしてつまらない本や映画のほうが多いんでしょうね。^^;
仕方ないっちゃー仕方ないんですが、時間を無駄にしたような気がしますよね。
BLUE_MOON さんあたりはそのへんの勘のようなものが働くんだろうなあ、という気はしますけども。
お勧めの映画ありましたらぜひ教えてください。
(私はゲオかツタヤ専門です)

>私はたとえ誰であっても人から薦められて観たり聴いたり読んだりは出来ないんです。
:これもわかるような気がしますよ。
私の場合は、ベストセラーとか、巷で大人気となると、もうそれだけで見る気がしなくなります。
お互いひねくれ者でしょうかね。^^;

訪れていただきありがとうございます。
またぜひお越しください。

Posted by hakobulu at 2008年01月05日 14:27



Hさん、こんばんは。

>しかし、世の中どうしてつまらない本や映画のほうが多いんでしょうね。^^;
仕方ないっちゃー仕方ないんですが、時間を無駄にしたような気がしますよね。

・・・漱石の随筆の中にこういう個所があります・・・

「病中の日記を検べてみると、『午前、ジェームスを読み終える。よい本を読んだと思う』と認めてある。名前や標題に欺されて下らない本を読んだ時ほど残念なことはない。この日記は正にこの裏を言ったものである」

いわんや我々凡夫に於いてをや・・・です。

>BLUE_MOON さんあたりはそのへんの勘のようなものが働くんだろうなあ、という気はしますけども。

そうですね。
昔、本を読んでいた時など、不思議と疑問に感じている事に関する答えやヒントになるような言葉や一節に出会うということが度々ありました。
こういうのは映画でも同じようで、親しんでいる世界では不思議とそういう予定調和のようなものがあるようです。

芥川がその辺を(心理的?)に言っています
「我々が歯医者の看板を見つけるのは目ではなく、我々の歯痛である」と。

>お勧めの映画ありましたらぜひ教えてください。

なんだか自分の趣味の押し売りみたいになってしまうかもしれませんので控えめに(苦笑)
何しろこういう話題をさせれば歯止めが利きませんからね(笑)

非常に無難なところですが、
今私がはまってるのは『刑事コロンボ』シリーズです。昨年から図書館でとっかえひっかえです。シリーズ全22巻(DVD1枚に2話)

勿論私も昔NHKで放送された時にリアルタイムで観ていましたが、見直すとまたいいもんです。何と言ってもこれは小池朝雄さんの吹替えでないといけません。
先ずお薦め(笑)

あとは、良質の人間ドラマなら、
英国のマイク・リー監督の『人生は、時々晴れ』をお薦めします。
クラシックで必見なのは、もうご覧になられたことがあるかとも思いますがフランク・キャプラ監督の作品・・・『オペラ・ハット』『スミス都へ行』『或る夜の出来事』もお薦めですがやはり『素晴らしき哉、人生』でしょう。(多分もうご存知かと思います)

好きな映画と言われれば洋邦それぞれ50本はその場で挙げられます( ̄^ ̄)ふふ!

>私の場合は、ベストセラーとか、巷で大人気となると、もうそれだけで見る気がしなくなります。

ご同様(笑)
本でも映画でも音楽でも、一生かかっても食い潰すことの出来ない遺産が既にあるのにという感じでいます。

そういう意味では私は頗るConservativeでしょうかね(苦笑)


今日はちょっとペダンチックに(苦笑)

Posted by BLUE_MOON at 2008年01月08日 03:09



BLUE_MOON さん、こんばんは。

漱石はいいですね。ありきたりですが、あの朴訥としていながら妙に勘所を掴んだ表現が、本来の和食という感じでどうしても捨てきれません。
コロンボですか。そういえばあの独特の声、思い出しますねえ。小池朝雄さんと言う方でしたか。
一時はテレビで物足りなくて、文庫でも全巻そろえたことがあります。
読み終わってすぐ古本屋行きになりましたが。(^^;
あれはドラマに限ります。

『人生は、時々晴れ』
『オペラ・ハット』
『スミス都へ行く』
『或る夜の出来事』
『素晴らしき哉、人生』
ですね。
タイトルを知らない映画は多いので見たことがあるのも含まれているかもしれませんが、今のところ内容の思い浮かぶものはありません。
いずれにせよBLUE_MOON さんのお勧めとあっては何度見ても損はしないでしょう。
そのうちぜひ見ます。
これで楽しみがひとつ増えました。

「ペダンチック」というのは今調べてみたら「学識をひけらかす」といったような意味でお使いでしたか?
軽い揶揄のおつもりでしょうが、そんな雰囲気は微塵も感じられませんよ。
生き生きとしていて大変清々しい印象を受けました。
まためぼしいものがあったら教えてください。

Posted by hakobulu at 2008年01月08日 23:32



今日もまた2008年初頭のHさんとのやり取りから。

人はともかく、わたしはどのようなことにせよ変わることは無いと思っていたが、
上の
読書の醍醐味は、武術の達人に、ものの見事に畳に身を叩きつけられ、脳天に真一文字に打ち込まれる・・・そんな快感を味わえるものだという思いもあります。
というような考えは今は持っていないし、Hさんに紹介した映画がフランク・キャプラだなんて・・・懐かしい。もちろんこれらのキャプラ作品は「古典」と呼ばれるにふさわしい
名作ばかりだが、結局最後には、それまで孤立無援だった「正義」と「愛」の主人公が、その信念に相応しい勝利と愛を手にするという、いかにもアメリカ的な筋書きが、捻くれ者のわたしには最早合わなくなっている。

ところで、『素晴らしき哉、人生』は、アメリカではクリスマスに『34丁目の奇蹟』と共に家族そろって観た映画だと言うが、今でもそうなのだろうか?
『34丁目の奇蹟』は幼いナタリー・ウッドが出演しているお伽噺で、「サンタクロースはいる!」という子供たちと、「そんなものは作り話さ」という大人たちの論争が国を挙げて行われるという、これもまた古典の名作だ。








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