2018年12月30日

許されざる者とは…


医師、「いのちの電話の相談員」「デイケアのスタッフ」・・・仕事以外でわたしの話しを聞いてくれる、わたしの話し相手になってくれる人は母だけだと思っていた。
けれども、母は、わたしや弟の話し相手になることも親としての仕事=勤め(責任)だと言った。
産んだ者の責任だと。

もちろん仕事や義務や責任感以外でわたしの話し相手になってくれるものなど居るはずはない。

「障害者は不幸しか生まない」という植松聖(辺見庸の『月』(未読)では「さとくん」)被告の言葉はわたしに関していいえば必ずしも間違いではない。
「身を鴻毛の軽きにおく」のではない。初めから鴻毛の如き身の上なのだ。

「障害者の生きる権利」はもとよりだが、もっともっと吟味されていい。

愛情と、生きる意志を持たない者の生の根拠とは何かを・・・

わたしは「さとくん」を単純に悪鬼と切って捨てることはできない・・・

母を愛しているから、生まれてきてゴメンネといいたい・・・








4 件のコメント:

  1. 今日は、Nicoさん。

    「生まれてきてゴメンネ」というNicoさんに、ほんの少し、ほんの少しばかりの弱さを見ました。
    Nicoさんは強い人だから。

    実はこれまでNicoさんに、弱さを感じたことはないのです。
    他者にとってのNicoさんは強い人、なのではないかと思っています。でもNicoさんは、そんな印象を他者に与えていることに気づいてはいないでしょうね。

    “母”に対しても。

    だからそんな強いNicoさんに“お母さん”は優しく接する事が出来ないのだと思います。
    また、理屈でばかり接するから、理屈で返事をせざるをえないのだと思います。

    Nicoさんは弱者を見ると、なぜかほっとすると云っていますね。
    人は、人の弱さに安堵するという一面を、だれでも持っているように思います。

    こうした“弱さ”が現われる人と違ってNicoさんは、それが現われないのだと思います。
    そういう意味で強い人と云うのです。

    自尊心が強いからでしょうか。この自尊心が今のNicoさんを支えていますね。

    ちなみに辺見なんとかさんは、強すぎる人なので“社会”で上手に生きて行けるのでしょう。
    本が売れれば売れるほど、してやったり!と思いながら。

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    1. こんばんは、yy8さん。

      大学1年生の頃、向こうから好かれて付き合っていた同じ文学部の女性が、彼女の所属していた「哲学研究会」の男性に惹かれるようになりました。その理由が「彼は弱い人だからわたしが傍にいてあげないとダメなの。でもあなたは強い人だから・・・」

      彼女が他の女性にこころを移したということよりも、わたしをその「彼」に比べて、「強い人」だと言ったことの方が衝撃でした。

      その後、40代になって、20歳年上の女性と親友になりました。前にもここに書きましたが、彼女がわたしと付き合ってくれた動機は、「あなたを死なせたくなかった」ということでした。
      確かにいつでも「死ぬこと」を考えていましたからね。

      死ぬことを持薬を飲むがごとくにも
      われは思へり
      こころ痛めば(啄木)

      この歌の通りです。

      主治医は、一見堂々としているかにさえ見える外見の裏側に、誰よりも脆く壊れやすい心を持っているわたしを知っているはずです。だからより一層「理解されにく」く、「生き辛い」のだろうと。

      わたしが弱い人達を見て、また傍にいてホッとするのは、彼らの持つ不思議な包容力です。そして同じくこの世界では役に立たないもの同士という仲間意識でしょうか。

      わたしは知っています、自分が普通の「引きこもり」の人たちなどよりも、遥かに弱い人間であるということを。

      それから、わたしは辺見庸を尊敬しているわけでも、ましてや信奉者でもありませんが、少なくとも彼は不器用な人です。だから業界では嫌われ者です。
      彼の書くことも言うことも、今の日本人にはただただ過激としか映らないでしょう。だから当然リベラル系の人たちも彼のことなど無視しています。

      業界と対立しているからこその辺見庸であって、朝日新聞のインタビューに笑顔で応えているような彼はわたしは好きではありません。

      いつでも尖がっていてほしいところです(苦笑)



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  2. 今年もあと一日。私の仕事は時間に追われると云うか、時間を追うと云うか、そんな忙しない業務なので、一年はあっという間に過ぎてしまって、とても早く感じますがNicoさんはどうですか。

    迎える年もNicoさんらしく、自尊心を以て“良い年”を作り上げてください。

    フェルメールには、どんな印象を持っているのか聞いてみたいですね。

    ※ 「美の世界」に期待しています。

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    1. 今年も一年おつかれさまでした。

      わたしのような無為な人間にも一年はあっという間のように感じます。

      「自尊心」かどうかわかりませんが、わたしはわたしでしかありえないのです。

      フェルメールは好きですが特に彼ということもなく、同時代、17世紀のオランダ絵画は好きですよ。

      フェルメールは有名過ぎるので今更という感じです。

      美の世界はそうですが、なかなかこころが落ち着かないので・・・

      今年一年どうもありがとうございました。

      yy8さんも元気でよい新年をお迎えください。^^



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