神谷美恵子や木村敏の本は進んで読みたいと思い、また読んでいて安心もするのだが、同様に精神科医であっても、香山リカや斎藤環といった人たちの本に対するある種の激しい憎悪乃至敵意は何に由来するのだろう。
とはいえ神谷美恵子や木村敏にしたところで、迂闊に心を許すことは危険である。
障害者が健常者に心を許すことは極めて危険である。
究極的にわたしが心を開くことができるのは、わたしを裁かない者、言い換えれば他を裁く能力を持たないひとたちだ。具体的には、おそらく重度の知的障害者ということになるのだろう。
わたしの「心理学」に対する憎悪は一種すさまじいものだ・・
心理学に、この複雑怪奇な人間という存在を、ある種の公式に基づいて「判定」し「断罪」する以外のいったいどのような使用法があるというのか・・・
”心理学は、無意味である。毒薬の使用法のように”
三島由紀夫
しかし「毒薬の使用法」を知ることは決して無意味ではない。さじ加減一つで、殺すことも、殺さずに苦しめることも可能なのだから・・・
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