2018年5月23日

建礼門院右京大夫集 詞書(書き出し)


家の集などといひて、うたよむ人こそかきどどむることなれ、これは、ゆめゆめさにはあらず。
ただ、あはれにも、かなしくも、なにとなくわすれがたくおぼゆることどもの、あるおりおり、ふと心におぼえしをおもひでるるままに、我が目ひとつにみんとてかきおくなり


「これは歌人の私歌集というようなものではなく、時々にこころにとまった印象を、ただ自分のために書きおいたものです」




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