2019年2月17日

テリー・タレル / Terry Turrell


アメリカの画家であり彫刻家でもある、テリー・タレル / Terry Turrell (1946年生まれ)の作品を紹介します。
インターネット上では、彼の作品は、フォーク・アートとか、アウトサイダー・アートと呼ばれているようですが、詳細は不明です。

管見ですが、一般に、フォーク・アート、アウトサイダー・アートというのは、精神や知的な障害を持った人の作品とされているようですが、そのような枠組み自体が、およそ「アート」とは無縁だと思います。


"Compassion"



"The Edge of the Night"


"Short Stories #2"


"When the Morning Comes"


"Ice Water"


上手いですよね。(と言ってどれだけの人がうなずいてくれるかわかりませんが)わたしはこういう絵、好きです。どことなくジャン・ミシェル・バスキアを思い出します。


自分でもこういう絵が書ければいいなと思います。








4 件のコメント:

  1. Takeoさん、こんばんは。
    ぼくも、「アウトサイダーアート」という言葉には昔から抵抗があって、何となく「その手の人」と言う扱いをしているように感じてしまいます。
    「アウトサイダーアート」には、ぼくのように「専門的な芸術教育を受けていない人」という意味もありますが、そういう意味も含めて、どうしても「自分たちがインサイダーであることを自負している人の言葉」に思えてしまうんですね。
    つまり、『こういう言葉って、自分たちが「正統派」であることを前提にしてるから出てくるんでしょ?』と思ってしまいますね。
    こういう時に、よく『それでも、結果的に「弱者」の立場が認められることに成れば、いいんじゃないの?』と言われますが、実を言えば、その考え方は「弱者が弱者であってこその弱者擁護」と言う域を出ないのも確かにことだと思います。
    ほかの分野でなら、まだしも、「芸術」や「哲学」と言った分野で、「弱者が弱者であってこその弱者擁護」という考え方を認めてしまうと、その「弱者が弱者であることの意味」を問われる機会は失われてしまうような気がするんですよね。
    ぼくの絵なんかも、人からは『この絵は病んでいる』と言われたりしますが、本人としては、自分がいいと思うものを絵にしているわけで、ただ、単に『こう成ってしまいました』と言うだけです。
    精神疾患を持っている人が描けば、時に「アウトサイダーアート」と言われてもてはやされ、持っていない者が描けば、『なんで、わざわざコンナもの描くのか?』と問われることに成ります。

    それはともかく、バスキアはぼくも好きです。
    それから、一番初めの絵の中の大きい鳥の頭のところが好きですね。
    (部分的過ぎるけど)
    ぼくは、強い色彩が好きなので、こういう抑えた色の絵には、ほとんど引き付けられませんが、こういう絵が好きな人の気持ちはなんとなく理解できます。
    優しい絵だと思います。
    それから、「作者が描きたかった絵」だということも、伝わってきます。
    「アウトサイダーアート」という言葉がなくても、それで十分だと思うんですけどね。

    では、また。

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    1. こんばんは、ふたつさん。

      その作者が、囚人であろうと、障害者であろうと、それと作品の価値は無関係ですよね。まあわたしなどは、存在論として、「アウトサイダー」であり「ミスフィット」であることをアイデンティティにしているところがありますが、例えば自分のブログを「アウトサイダー・ブログ」と呼ばれて、別枠に収められたくはないですね。

      わたしの告発、わたしの怒りは「アウトサイダー」としてではなく、「内側に生きる者」の叫びです。

      「弱者」とは、個人の本質的な弱さであり、社会的に仕立て上げられるものではありません。そもそも「弱者」という人間は存在しませんからね。

      >『この絵は病んでいる』ははは。なんとなくそういう反応っておかしいですね。
      そんなこといったら、このブログなんて隅から隅まで病んでいますよ(苦笑)

      弱者のことを考えていたら、種村季弘氏の「五体満足なら踊る必要はない」という言葉をふと思い出しました。

      バスキアとはまるで似ていないといえばそうですが、どこかに似た感じを受けるんです。

      バスキアほどのインパクトはありませんが、確かに優しい絵であり、作者が描きたいものを書いた絵である気はしますね。

      彼がどのように「病んで」いようが、いまいが、そんなことはおよそアートとは関係のないことだと思います。

      相変わらず、いろいろな問題を孕んだコメントですね。どうもありがとうございました^^

      よい日曜日を過ごされますよう。


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  2. おはようございます。Nicoさん。
    いつも関心の持てる絵を見せてくれますね。
    特に今回の絵は気に入りました。
    見飽きしない絵です。
    多彩で濃い目の色ですが、眼を射るようなものでは無く、心の奥にある不明瞭な感情が反応しているようです。その不明確な心情を探りたくて、見つめてしまいますね。
    女性の表情や犬の表情に惹かれます。
    1946年と云えば私の生まれた年なので、テリー・タレルと云う人にも興味を持ちました。

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    1. こんばんは、yy8さん。

      今回の絵はいつもの正統派クラシカルではありませんが、お気に召してなによりです。
      しかし、「氷水」というタイトルが(笑)

      辺見庸1944年生まれ。松山巖1945年生まれ。この年代の人とは気が合うのでしょうか?

      コメントをありがとうございました^^

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