2020年7月16日

オール・オブ・ユー オール・オブ・ミー 




Diego beginning
Diego builder
Diego my child
Diego my boyfriend
Diego painter
Diego my lover
Diego "my husband"
Diego my friend
Diego my mother
Diego my father
Diego my son
Diego = me =
Diego Universe
Diversity within unity.





ディエゴ はじまり
ディエゴ 創造者
ディエゴ わが子
ディエゴ 恋人
ディエゴ 画家
ディエゴ いとしい人
ディエゴ わが夫
ディエゴ わが母
ディエゴ わが父
ディエゴ わが息子
ディエゴ =私=
ディエゴ 宇宙
  統一性の中の多様性



        
Diego and Frida, 1944, Frida Kahlo
「ディエゴとフリーダーあるいはディエゴと私の二重肖像」1944年




The Love Embrace of the Universe, the Earth (Mexico), Diego, Me, and Senor Xolotl, 1949
「宇宙の愛の抱擁、大地(メキシコ)私、ディエゴ、そしてセニョール・ショトル」
1949年



1944年、カーロは日記をつけ始め、彼女の死までそれは続けられた。
それはカーロの思想や感情を推しはかるためにははかり知れないほどの貴重な資料である。カーロは書いている「彼(ディエゴ・リベラ)は私の子供です。新生児です。1日の1分でも私自身の子供です」
母親が自らの子供を抱くように、カーロは「宇宙の愛の抱擁、大地(メキシコ)私、ディエゴ、そしてセニョール・ショトル」という作品の中で、自分の腕の中に夫をあやしている自画像を描いている。カーロ自身は母なる大地に抱かれている。そして大地は愛犬ショトルを含めて保護するようにすべてを包含する宇宙によって抱かれている。
カーロがこの絵のための習作とした素描が日記の中にある。日記のそのページを見ても、リベラはカーロにとって子供としての存在だけではなかったことは明らかである。
リベラはカーロにとって全宇宙であり、彼女のすべてであった。
参考
『岩波アート・ライブラリー フリーダ・カーロとディエゴ・リベラ』(2010年)


個人的にはカーロは「フリーダ」、リベラは「ディエゴ」と書いた方がしっくりくる。

わたし自身は、フリーダの絵にどこか馴染めないところがある。アンドレ・ブルトンは、「メキシコは世界で最もシュールレアリスティックな国だ」と感嘆している。
フリーダの絵は同じメキシコの女流画家であるレメディオス・ヴァロ、レオノーラ・キャリントンらのシュールレアリストの作品とは明らかに一線を画している。シュールレアリズムは一種の「芸術のための芸術」(Art for Art sake)のように思える。比較して、フリーダの作品は常に彼女の強烈なエゴ(自我)の表出のようだ。そしてわたしは上記のふたりの「シュールレアリスト」(特にレメディオス・ヴァロ)の作品を殊の外好んでいる。

しかし・・・

ディエゴ はじまり

ディエゴ 創造者

ディエゴ わが子

ディエゴ 恋人

ディエゴ 画家

ディエゴ いとしい人

ディエゴ わが夫

ディエゴ わが母

ディエゴ わが父

ディエゴ わが息子                  

ディエゴ =私=

ディエゴ 宇宙

統一性の中の多様性


このフリーダの日記の記述に強く惹かれてこの記事を書いた。
何故ならこれこそが、「人が孤独ではない」状態をいうのだから。

シナトラの「オール・オブ・ユー」という歌の歌詞に、

I love the looks of you, the lure of you
The sweet of you, and the pure of you
The eyes, the arms, and the (that) mouth of you
The east, west, north, and the (that) south of you

「きみの東も西も、北も南も(愛している)」というのがあったな。

ということは、「きみは僕の東であり西であり、北であり南である」ということだ。

わたしの上であり下であり
右であり左であり
前方であり背後であり
内部であり外側でもある・・・

そんな存在が理想ではあっても、しかしわたしは自分がそれに、そういう関係に堪え得ないことも知っている。何故なら「永遠の愛」というものは存在しないのだから・・・

それにしても「宇宙の愛の抱擁、大地(メキシコ)私、ディエゴ、そしてセニョール・ショトル」という絵は素晴らしいな・・・


[関連投稿]  「愛 について・・・( 2)














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