ぼく自身 或いは困難な存在
2020年7月3日
青山在り也
「人生至る処青山在り」といわれる。或いはかつてそのように言われていたというべきか。
「青山」とは国語辞典によると「骨を埋めるところ」「墓場」とある。いわば「死に処」である。
「至る処青山在り」・・・ほんとうにそうだろうか?
「死に場所」に事欠かないということは、「生きることのできる場所」もまた少なくないという逆説が成り立つ。
こんにち、とても「人生至る処青山在り」などと口にできる時代ではない。
◇
Some Days or "Someday”, 71, 2009, 王寧德 / Wang Ningde. born in 1972 in China
この写真をみてすぐに思い出したのがウディー・アレンの『インテリア』の、完璧主義の母が海に入って命を絶つシーンだった。
海、山、河とは「死に場所」でもあるのだ。
人生とは死に場所を探す旅である・・・
Scene from 'Interiors' 1978, Directed by Woody Allen
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