2020年7月12日

「眠りが怪物を生み出す」



The sleep of reason produces monsters
plate 43 from Los Caprichos (The Caprices), 1797-1798, Francisco Goya (1746 - 1828)
- Etching, Aquatint, Drypoint, and Burin, Plate -


(Ditail)


スペインロマン主義の画家・版画家、フランシス・デ・ゴヤの版画作品、「眠りが怪物を生み出す」1799年。

眠ることこそ、モンスターにあふれかえるこの浮き世(憂き世)からの、死を除いた唯一の逃避であると感じている者もいるのではないか?

しかしそれを強く言い切ることはできない。何故ならこんにち、現実世界は嘗てなく素晴らしい世界であるという共通認識が多くの「健康・健常」な生者たちの間にひろく行き渡っているように見えるからだ。

きょうび、現実世界を疎んずるものが狂人だけであるならば、わたしの興味は狂気とは何か?ということに尽きる。

「精神病医の著作であるなら、患者の言葉にしか私には興味はない」と嘗てエミール・シオランは書いた。

精神病医であった木村敏は、「わたしも所詮はひとりの正常者に過ぎなかった」と患者に「詫びて」いる。(『異常の構造』)

「反・世界」としての「眠り」そして「反・世界」としての狂気に強く惹かれる。


いったい彼らをどのような「眠りのモンスター」が襲うというのか?
「ホームレス排斥」「浮浪者狩り」「街をキレイに!」といった「現実」以外に。
そしてそもそも「人間」に勝るモンスターが存在するのか・・・



Clochard zonder schoenen, Parijs / Clochard without shoes, Paris, Kees Scherer. (1920 - 1993)


Slaper bij het Centraal Station, Amsterdam / Sleeper at Central Station, Amsterdam, 1956, Kees Scherer. Dutch (1920 - 1993)


Children sleeping in Mulberry Street, 1890, Jacob Riis (1849 - 1914)



Newsboy asleep on stairs with papers. Jersey City, New Jersey, 1912, Lewis Hine (1874 - 1940)




Danny Kaye - I'll take you dreaming

"Tonight Tonight, tonight 
When all the world's asleep 
We will find a star That you can always keep"








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