2020年1月21日

ホームシック・・・


「人生は生きるに価するか?」という問いがわたしに向けられたなら、

「自分を取り巻く環境による」と答えるだろう。

少なくとも、東京は生きるに価する場所ではない。

そして「死」に価する場所でもない。

生きるに価する場所とは、「ここで死にたい」と思える場所のことだ。

東京が、そして日本が「生きるに価しない」というのは、「政治が悪いから」といった問題ではない。「政治」とは無関係に、日本人全体の民度の問題、日本国民の美意識の問題だ。「政治」とは畢竟民族或いは国民の心性(乃至品性)が顕在化したものに他ならない。

わたしは常々、自分は「故郷喪失者」だと言っている。

東京で生まれ、東京で育った者、東京で数十年間を暮らしている者で、ひとりでも「故郷喪失者」でない者がいるだろうか。要はそれを自覚しているかどうか、それを痛みと感じるかどうかの違いでしかない。

わたしは今尚、生まれ育った街に生きながら、常にホームシックの疼きを身内に抱えている・・・











0 件のコメント:

コメントを投稿