2018年10月17日

「わたし」は「あなた」ではない。


世の多くの人は、自分の感受性・審美観が、世間一般のそれと同じであるという前提を、無意識の裡に持っているのだろうか?

あるモノが世間で売れている。評判が高い。それと「わたしの趣味(テイスト)」との間に、いったい如何なる関係があるというのか?

何故実体のない「セケン」であるとか、見ず知らずの赤の他人の意見、感想を自分の判断の基準に据える(或いは取り入れる)のだろう?

個々の人間の感性とは、百万人の「セケン」と拮抗するものではないのか・・・



「わたし」は「あなた」ではない。
「わたし」は「彼」ではない。
「わたし」は「彼女」ではない。
「わたし」は「わたし」以外の何者でもない。
その当たり前の事実を推し拡げてゆけば、「わたし」と、(「わたし以外」の人々の集合体である)「世間」との関係も、自ずから明らかになるはずだろう。










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