誰とも繋がっていないという感覚。では「つながる」とはどういう状態を言うのか?
或いはわたしにとって「友達」とは如何なる存在か?
「繋がっていない」というのは、「誰とも」と共に「世界と」繋がっていないという感覚でもある。
ではどのようにすれば「繋がっている」と感じることができるのか?
「繋がる」・・・「誰と?」「繋がる」・・・「何と?」
「世界と繋がる」という際の「世界」とは・・・?
◇
昨日、あるブログをタイトルに惹かれて読んだ。
以下全文を引用する
ブログをやる理由
おかねがほしいです\(^q^)/
…と、言いたいけれど、今の所はアフィってません。(無料版だから広告入ってるけど自分には1銭も入らんやつ)
本題。ブログやTwitterをやる最大の理由は「話し相手がいないから」です。
ゲームにどっぷり浸かってたときは何も感じなかったけど、ゲームをやめた今は「あ、これ、どこかで吐き出さないとやべえ」…と、いうのも、夢の中で自分の話を聞いてもらう場面をよく見るようになりまして。ぜんぜん知らん人とかに一生懸命話してる様子がもうムリ耐えられない。
ただ、社会からドロップアウトして幾星霜。リアルに(ネットもだけど)話し相手をつくるのは難易度高すぎなので、まずは手っ取り早くブログやTwitterに自分の考えとか感じていることとか垂れ流してみようと。そしたら案外誰かに刺さるかもしれないし、ワンチャンgifteeでからあげクン投げあえるような人にめぐりあうかもしれない。
そんなノリでやってます。〔2018.10.12〕
◇◇
ブログをやる理由はわたしとは違うけれど、彼もまた切実に話し相手を求めている。
わたしも同じだ。誰もいないから「いのちの電話」の相談員に聴いてもらっている。
けれども、彼がわたしとおなじように、切実に「話し相手」「友人」「仲間」をもとめていることを、彼のブログで知ったけれど、わたしは、わたしと彼とは「友達」にも「話し相手」にもなれない。
いちいち理由を説明するまでもないだろう。趣味や価値観、スタイルやテイストが違い過ぎる者同士が友達になれるはずはない。
彼の文体(=スタイル)はわたしとはまるで違う。
言うまでもなく、わたしが彼の文体を「合わない」と感じているように、彼もまた、わたしのスタイルを「合わない」と感じるだろう。そしてわたしが、彼と友達や話し相手になれないと感じるのとまったく同じように、彼もわたしとは話せないと感じるだろう。スタイルの「良し悪し」の問題ではない。これは個々の「感性の違いの問題」だ。
目の前に自分と全く同じように「友達」を切望している人がいても、その人と友達になれない。当たり前ではあるけれども、人生の不条理のようなものを感じてしまう。
改めて、わたしは何を以て、「繋がり」と言うのだろうか?
「他者」とも「世界」とも「繋がりを持たないわたし」と、その他の人とは、どこが、何が違うのだろう?
この夏、ある人のブログで、「メルカリ」という言葉を初めて聞いた。(聞いただけで意味までは知らないが)。また「アフィ」というのが、「アフィリエイト」(?)という言葉の略で、それが「広告」であることを知ったのも、ことしの春だ。
趣味云々、スタイル云々などと言う以前に、わたしは既に現代日本に生きている人たちと「言葉」の共有が難しくなってきている。聞いたことのない言葉がどんどん増えている。
わたしは「メルカリ」や「アフィリエイト」(?)とは無縁の世界に生きている。
では、なにと「縁」があるのかと問われると困るけれど、「最近の言葉」とは無縁の場所で生きたいと思う。最近のことばを知らなければ話が成り立たないような人と「友達」になる必要を感じていない。何故なら人が使う「語彙」即ち興味の対象の差異がわたしと彼の「生の在り方」の相違であり、隔たりに他ならないからだ。
この夏知った「メルカリ」という言葉の意味を、未だにわたしは知らないし、知る必要も感じていない。今、5秒もあれば、Google でケンサクすることは可能だろう。けれどもそれは「したくない」。知らない言葉に出くわすと、すぐに「ケンサク」、わたしはそういう文化が好きになれない。知らないままでいい。
ああ、そういえば他の自治体(の図書館)から借りているジョルジュ・アガンベンの「しないでいられることについて」が収められている『裸性』・イタリア現代思想1、も、手付かずのままになっている。段々、本を読むことが難しくなってきている。
わたしはまだ誰かと、世界と、また、何かと「つながりたい」のか?
それすらもよくわからなくなって来ている。
「狂気」が徐々にわたしの存在を侵食しつつあることを最近強く感じている。
前に書いたように、正気を保ったまま、「狂」の領域に入り込んで、そこから見える世界像を、そこで感じられることを、可能な限り正確に記録したいと思っていたが、どうもそれも怪しくなって来たようだ・・・
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