2019年7月23日

5セント硬貨と釘


Oh i once had love
And plenty of money
But someway, somehow
You know i failed, yes i did
Now all, all i have
In my pocket, it's a shame
All i can give account of
Right now is a nickel and a nail

愛とか、山ほどの金も持ってたこともあった。
ところがどういうわけか、今はご覧の通り。この様(ざま)さ。
俺が今このポケットの中に持っているのは、
文字通り、ニッケル(5セント硬貨)と釘だけさ・・・


昔の写真家たちは、パリでも、ニューヨークでも、こういう尾羽打ち枯らした、落ちぶれた男たちの写真を数多く撮っていた。街には当たり前のようにデラシネたちがいた。

そんな、いわば負け犬たちをカッコよく(?)歌ったのが、
(敢えて「負け犬たちのカッコよさ」と言おうか・・・)
昔のブルースであり、ソウル・ミュージックだった。



O.V. Wright - A Nickel And A Nail



以前「ストリーツ・オブ・ロンドン ー Streets of London」という投稿で、
ロンドンの無宿者たちを歌った同名の曲の特集をやった。
O.V.ライトが歌うと、どうしても「カッコよさ」が際立ってくるんだけど、
あの歌を聴いていると、ああ、ホームレスって、ギスギスした人の心を優しくするために街にいるんじゃないかって思えてくる。









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