2020年10月8日

受診(信)不能

 
昨冬から今年3月3日まで、約1年間デイケアに通っていた精神科単科病院の「認知症外来」への受診は結局沙汰止みになった。

病院側の説明によると、今現在いづれかの精神科にかかっている場合には、「同時にニか所」ということはできないので、「現在の主治医に紹介状を書いてもらった上での転院」になるという。
「認知症の疑いを持っているので、認知症外来で話を聴いてもらいたい」ということだけなのに、「転院」が必要なのか。

更に「もし転院ではなくセカンド・オピニオンとして受診希望の場合は、自費扱い(保険適応外)になります」

けれども、若年性認知症の疑いがある場合には、脳のMRIや血流の具合を調べる検査が必要となるという。当然一日で済むものではない。それを考えると、とても病院のいう8千円で済むはずはない。(おそらくはこれも、最低限8千円から。検査内容に応じて違ってきます、と言うべきなのだろう)けれどももうそれ以上は訊かなかった。「言葉が通じない」と感じたからだ。

以上の理由から、わたしは認知症の疑いを持ちながらも、検査を受けることはできない。
転院の意思もなければ、経済的な余裕もないからだ。


(わたし)は(あなた)ではない。

(あなた)は(わたし)ではない。

この絶対的な「他者性」「異質性」の中で、如何にして「正常な人たち」は意思の疎通を可能ならしめているのか?









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