2021年9月24日

大いなる疑問、精神科入院という摩訶不思議(或いは野戦病院)

以前から精神科病棟に入院するということの意味がわたしにはわからなかった。

数週間、或いは数か月間病棟にいて、精神科医と呼ばれる人に「良くなった」「回復した」──そもそも「良くなる」とか「回復」という言葉の意味もまるで分からないのだが ── との判断が下され、「入院」が解かれ「退院」する。

では「退院」したわたしはいったいどこへ行くのか?

何処へ行けばいいのか?

病院の外の世界は、わたしをたった今出てきたばかりの病棟に籠らなければならなくさせた世界ではないのか?

今自分が立っているこの世界(乃至社会)との絶対的な不協和が、不可避的な断絶対立が、わたしを六号室のマットレスの上に押し倒したのではなかったのか?

医師はわたしの状態は「改善」されたと判断したらしい。

けれどもわたしを病院に送り込んだその当事者である「社会」の方は、わたし同様に「良くなって」「回復」したのか?

精神科病棟から「退院」したわたしが出てきたところは、いったいどこなのだ?






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