2019年3月11日

孤独について



Philadelphia 1964 - Ray K Metzker

Detroit 1939 - Arthur Siegel

Philadelphia 1935 - Lloyd Ullberg

A Street in Barcelona, 1961 - Ray K. Metzker



これらの画を観ていると、「孤独」や「寂寥」というより、寧ろ「安心感」を覚えます。

孤独を感じるのは物理的に独りいることではない。誰とも繋がれないということ。つまり
周りにいる誰とも違う、ということ。

たとえば下の写真。ヴェニスのサン・マルコ広場ですが、一見鳥の群れのように見えます。
けれどもよく見るとひとつだけ「違う生物」が混じっている。
無数の「異質の者たち」に取り巻かれていることこそ、わたしにとっての真の孤独です。
そして「本質的に異質な存在」とは、鳥たちでも、獣たちでもなく、「人間」と呼ばれています。
嘗てサルトルは「地獄とは他者である」と言いましたが、「孤独とは他者である」とも言えるでしょう・・・




Piazza san Marco, 1960 - Gianni Berengo Gardin











0 件のコメント:

コメントを投稿