2018年2月1日

世間猿

まだこちらのブログに馴れていないので、昨日まで友人からコメントが寄せられていたことに気が付かなかった。「Q&A」サイトの「哲学」カテゴリーの仲間で、フェイスブックのフレンドでもあったけれど、彼もFBを去った模様。

コメントが書かれてから20日以上気付かづにいたので、このブログをまだ見てくれているのかわからないけれど、お礼とお詫びに、彼にわたしの好きなジャズを贈ります。

クリス・コナーの「ザ・ナイト・イット・コール・ア・デイ」

チェット・ベイカーの「ポルカドッツ・アンド・ムーンビームス」





わたしは彼がSNSを辞めた(?)ことを残念とは思わない。
『右であっても左であっても、思想はネットでは伝わらない』という坪内祐三の本が最近出版されたようだけれど、これはわたしが日頃感じていることと同じだ。

Facebook であろうと、Twitterであろうと、それで人に影響を与え得ると考えているなら、あまりに後生楽だし、仮にそんなことが可能であるとしたら、それは寧ろ人間存在そのものが、そこまで「お粗末化」していることの証しに他ならない。

インターネット、ことにSNSは畢竟、人を分断し愚昧化させることにしか役立たない。
もし誰かがわたしに対して「君だってインターネットをやっているじゃないか。同じ穴の狢だよ」と批判するなら、わたしはその批判を甘んじて受け入れるだろう。

Twitter などで、訳知り顔で「思想」らしきものを語っている連中を見ていると、「諸道聴耳世間猿」という上田秋成の小説のタイトルを思い出して苦笑してしまう。

諸道 聞き耳 世間猿。正に陋劣なわれわれ現代人のことじゃないか?









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