2021年11月21日

 生きるということはどうしようもなく残酷で、苛烈酷烈で理不尽で不条理である。

「生まれてきたのが運の尽き」(太宰治)

「生まれてきたことが既に敗北なのだ」(E. M. シオラン)

といった、身も蓋もない「真実」を語った言葉や思想、『ラルジャン』(ロベール・ブレッソン)のようなひと欠片(かけら)の救いもない映像作品が存在しなければ、わたしはただの一日たりとも生きることはできないだろう。






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