Scènes de la vie quotidienne dans une rue du Quartier Saint-Jacques, Perpignan, (Scenes of everyday life in a street in the Quartier Saint-Jacques, Perpignan),1954, Jean Ribière (1922 - 1989)
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フランス南部、ペルピニャンの路地で営まれている日々の生活。1954年。写真はジャン・リビエル(ジーン・リビエール)
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テオドール・アドルノは言う
「幸福」とは事後的な概念である。我々はそれを「あの時は幸せだった」という回顧の姿でしか持ちえない」
『ミニマ・モラリア』(1951年)
『ミニマ・モラリア』(1951年)
けれどもわたしはこの写真に写された家族は、「いまの幸福(しあわせ)」を実感していると信ずる。たとえそれが無意識の裡であったとしても。
わたしはアドルノの意見に一も二もなく賛同する。だがここには確かに実時間での・・・「いま感じている」しあわせが存在している。
もしわたしがこの写真のタイトルを付けるなら、迷うことなく「幸福」(Happiness)と名付けるだろう。
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