Alone At Home, Maria Wiik (1853 - 1928)
- Pastel -
「家でひとり」フィンランドの画家、マリア・ワイクのパステル画です
ひとりしずかに窓の外の景色を眺める人の姿、佇まいがすきです。
車窓からの眺めであれば、めまぐるしく流れゆく町並み。
家の中であれば、たなびく雲、刻々色を変える大空、飛び去る鳥、風に揺れる草木・・・
フランス・ロマン派の詩人、アルフレッド・ド・ヴィニーは言っています。
「詩人にとって無駄にすごされた時間というものはない。それは観察の時間なのだ」
これはなにも「詩人」に限ったことではない。詩人だから観察するのではなく、観察が詩を生み出すのだと思います。いや、別に「詩」をかかなくても、観察という行為そのものが、既に詩的なものではないでしょうか。
アメリカのイラストレーター、エドワード・ゴーリーは、インタヴューに対して、
「私のいちばん好きな旅行?窓辺にすわって外を眺めることさ」と答えています。
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