人間存在が多種多様であり、同時に完全なる社会、遺漏なき福祉体制というものが実現不可能である以上、人間は二種類に分類される。
すなわち「溺れる者」と「救われる者」。
ゆえに世界の涙(悲嘆)の総量は常に不変である。
われわれはただ瞑目し、自分自身を含め、溺れゆくものの心の平安を祈ることしかできない。
目を開けば、そこには「救われた者」の笑顔が輝いているだけなのだから。
人間にとって大事なことは、「救われた者」の手を取って、ともに破顔一笑することではなく
何処かに居る「溺れゆくもの」のために祈ることだ。
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