「誰かが泣き止めば何処かで誰かが涙を流し始める。結果として世界の涙の総量は変わらない」
ーサミュエル・ベケット『ゴドーを待ちながら』
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誰かが笑顔になった蔭で、誰かが悲嘆に暮れている。そしてその数は笑顔になった者の数よりも圧倒的に多い。
いま目の前にある「笑顔」で、「美談」で、世界を計ってはならない。わたしたちは常に陽の当たらない場所で涙を流している者の存在にこそ思いを馳せなければならない。
“The tears of the world are a constant quantity.”
「世界の涙の総量は不変である」
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