2022年1月14日

Light my fire....

最近このブログに投稿する音楽がモダン・ジャズばかりになっている。それには訳があって、わたしが愛読・・・というより、好んで眺めている海外のアート系ブログが不定期にモダン・ジャズを投稿する。そのセンスがとてもよくて、ジャズファンとしてはついつい対抗意識を燃やしてしまう。彼、或いは彼女(?)はジャズしか聴かないのだろうかと訝るほど、そのブログには音楽といえばジャズしかない。

これも前に書いたことだが、アートでも写真でも音楽でも、また文学や詩の引用でも、「これは敵わないな」というブログに最近めぐり逢っていない。ひとのせいにするつもりはないけれど、Tumblrにしても、こちらの気分を高揚発奮させてくれるような絵なり写真なりに久しくお目にかかっていない。

創作(?)におけるわたしの主たるモチベーションは「彼・彼女には負けたくない!」というライバル意識なのだ。投稿を褒めてもらうより、フォロワーの数が増えるより、わたしは、自分のセンスを超えた人に、その作品(投稿)に出逢いたい。その代表と言えるのが、二階堂奥歯の『八本脚の蝶』というブログであった。日本語で書かれたブログで、わたしに火をつけたのは、『八本脚の蝶』と、もう一人、今は閲覧できないが、2003年ー2010年くらいまでに書かれた、わたしとほぼ同世代と思われる女性イラストレーターの「microjournal」という、ツイッターの先駆けのようなブログだった。

海外のアート系ブログは、音楽やアートの領域では良質の刺激になるが、おしなべて彼らは多彩な「引用」はするが、自分自身のことばで語ることをしない。そこが物足りないといえば物足りないし、何故彼らはブログで自分の人生に於ける哲学を開陳することをしないのだろうかと不思議に思う。

文章表現に於いて、現在わたしの対抗意識を燃やしてくれるようなブログが存在しない以上、「胸の裡の火」は自分で熾さなければならない。その火だねになるのが、「いい文章を書きたい」という欲求なのだろう。





 

 

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