わたしに「精神科」或いは「精神医療」というものが必要だろうか?
なるほどわたしは正真正銘、混じりっ気なしの気狂いである。それに異議を唱えるものはどこにもいないだろう。では混じりっ気なしの完全な狂人/狂気と精神医療との接点はいったいどこにあるのだろう?
精神科医はキチガイを治癒できるのだろうか?そして「キチガイ」の、乃至「狂気」の「治癒」とはどのような状態のことを言うのだろう?
現在の状況・状態がコロナのストレスと全く関係がないとは思わない。けれども、その多くは、毎日繰り返される「フチュウシカラノ オシラセデス シンガタ ウィルス カンセン カクダイ ボウシノ タメ フヨウ フキュウ ノ ガイシュツハ ヒカエマショウ・・・」という放送と、You Tubeで突然地雷を踏んでしまったように流れてくる「若きバカたち」の、同様の内容の「国のコマーシャル」への不快感が耐えがたい。
嘗て、毎日夕方に流されるチャイム(?)メロディー堪え難しと、地元自治体を相手取って精神的苦痛への賠償金を求める訴訟を起こした評論家がいる。名前を呉智英という。
訴訟の経緯も結果も知らないが、そもそも「人間は慣れる動物である」とは、いったい誰が、どのような根拠に基づいていて言っているのか?もしそれが常識なら、事実ならば、呉智英はそんなことすら知らなかったのだろうか。
いづれにしても、ここまで状態が悪化してしまったからには、精神科との接点を無理やり求めるとすれば、薬漬けで、常時ぼんやりした、何も感じない、何も考え(られ)ない状態に向かわせる(押し込める)ことしか考えられない。
最早「精神療法」「カウンセリング」など全く無意味だ。
クスリによって脳の機能をマヒさせる・・・ほぼ仮死状態、乃至痴呆状態にさせる以外に精神科にできることはないだろう。
いまのわたしはいつ人を殺しても不思議ではない状態だ。けれども、入院を勧められるくらいなら、射殺してくれた方がいい。ほんとうに、今何が欲しいと訊かれれば迷うことなく「銃」というだろう。
お前に銃を持たせると人に危害を加えかねないという危惧があるなら、頼むから誰かわたしの脳天を吹き飛ばしてくれ。しかしそれならハリー・キャラハンが持ってるような44マグナムだっけ、首から上が跡形もなく飛び散るくらいの破壊力のあるものでなければ・・・
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現実的に、これまでかかっていた精神科には電車に乗らなければ行くことができないという点で、ほぼ不可能だ。かかりつけの内科医は、紹介状があれば、現在の精神科医が出している薬を処方してくれると言っていた。けれどもあそこにはテレビがある。少なくとも、テレビから突然「フヨウフキュウノ ガイシュツハ・・・」などというコマーシャルが流れているうちはあの医院にも行けない・・・
わたしに関して言うなら「障害者は不幸しか生まない」というテーゼは、最早揺るぎなく正しいものとなっている。
おそらく誰もわたしの死を悲しむ者はいない。母でさえも。そのことも今は確信に近くなっている・・・