2021年8月14日

断想、思いのままに・・・

メプさん。

今回外観というか、(Tumblrの)ブログのテーマを変えてみました。以前のをご覧になられたことがあるかもしれませんが、ごくシンプルなものでした。背景は白で、投稿された画はそのままの大きさで縦一列に表示されていました。10年間、ずっとあれでやって来たのですが、今回の出来事をきっかけに、ちょっと見た目を変えてみました。といって、ものすごく気に入っているかといえばそれほどのものでもなく、またすぐに元のいちばんシンプルなテーマに戻すかもしれません。

いつも書いていますが、「樹 静かならんと欲すれども風止まず」といった心境です。

(この後に「子 養わんと欲すれども親待たず」と続きます。

「風樹の嘆」(ふうじゅのたん)と言いますが、出典はわかりません。

先日「誕生日の断想2」でJunkoさんから頂いたバースデー・メッセージの返事を書きました。
率直な気持ちを書きましたが、何故か後味の悪いものです。

同じ投稿に底彦さんからも返信の返信を頂き、それに何か書きたいのですが、なぜか心がざわついていて、静かに考え、書くことができません。

Junkoさんには、わたしには「自分を愛する」ということがわからないという、正直な気持ちを伝えました。

けれども、全体を通して、一から十までJunkoさんへの反論のような形になってしまっているのではないかと感じられて、後味が悪いのです。実際には、誰に訊かれても同じことを答える(書く)であろう、自分の正直な気持ちを書いたのですが・・・

底彦さんにも、ご自分を愛せますかと訊きたいのですが、ためらわれます。先ず答えること自体がとても難しい質問ですし、「愛せない」というお答えなら、何かJunkoさんへのあてこすりのように(わたし自身が)感じてしまうでしょう。また「自分を愛せるか・・・少なくとも愛したいと思う」というお返事であれば、またぞろわたしは孤立感を感じてしまうのではないかというおそれ・・・

何故わたしのブログに来ると気持ちが落ち着くのか?現実からの逃避=隠れ処のように感じるのかも、お聞きしたいのです。
それが誰であれ、このブログが現実世界からの逃避の場になっているということは、決して不名誉なこととは思わないのです。

ただ、多少なりともそのようなことを感じている人たちに、何故そう感じるのかを訊きたいという欲求があるのです。(それはこのブログの(現在の)「位置」を知りたいという気持ちでもあります)


いくら正直な気持ちを書いたからと言っても、やはりJunkoさんには謝りたい気持ちがあります。
「自分に正直に書いたこと」を?

わかりません・・・

ただ、心のどこかで、彼女の好意を踏みにじったという思いが拭い去れないのです。

「いい人」になることを考えるよりも、何よりも己の気持ちに、自己の感情に忠実であれ。という、E.W.サイードの言葉を当のJunkoさんと共有しているにもかかわらず、です。


>私は, 自分が現代社会から落ちこぼれた人間だということをわかっています.鬱病, コミュニケーション恐怖, アルコール依存症.

それなのに今後その「現代社会」で, 生きていけるのだろうかどうかという強い不安を持っています.
これほど落ちぶれても, 生きたいという欲望があるのです.
それは私が臆病だからかも知れません.


このような底彦さんの心の訴えに対して、なにもことばが見つかりません。
ご存知のように、わたしは「現代社会」を激しく憎む人間ですが、底彦さんに「こんな腐りきった世の中にどうしてそんなにしがみつくのだ?」ということはできませんし、彼に対してそのような考えは持っていません。

「これほど落ちぶれても, 生きたいという欲望があるのです.
それは私が臆病だからかも知れません.」

この言葉にはただ黙って頭(こうべ)を垂れる他ありません。

一方わたしはJunkoさんに対して、底彦さんに対して黙していたことを、臆面もなくぶつけてしまったのかもしれません。

何かそのような、自分を責めるような気持ちが鎮まらないのです。


最後になりましたが、メプさん。

最新のコメントの文中にあった

そして普段は、決してコメントとか表に出さないけれど、
でも実は Takeo さんのブログに心を支えられてる人とかも、

水面下には必ず、、、ね。居ますよ。

この言葉が大きな励ましになったことをお伝えして、

このまとまりのない断想を終わろうと思います。









4 件のコメント:

  1. Takeo さまへ。
    こんばんは、メプです。

    Takeo さんは、本当に博学ですね、、、。
    いつも感心します。

    風樹の嘆。恥ずかしながら知らなかったので、
    思わず調べてしまいました。

    深い言葉ですね。それに、身に染みる言葉です。
    私の親も、同じですから。

    *****

    それと、Tumblr。背景、とてもステキだと思います。

    華やかな柄なのに、主役の写真や絵画を決して邪魔せずマッチするのは、
    その色調のお陰でしょうか。

    実はワタシ、色合わせは好きなんです(笑)。

    あと、、、今朝、これ拝見した際には、見慣れた横顔のイメージ写真だったのが、
    Takeo さんのお写真に替わってますね!

    ベレー帽が、とてもお似合いですョ。

    *****

    それとTakeo さんが、すごく色んな気配りをしている事は
    伝わってると思いますよ。多分、常連の方々には、皆。

    どうか、お身体、休めて下さい。勿論、目も!
    お母さまも、ご自愛で、、、。


                メプ

    返信削除
    返信
    1. こんばんは、メプさん。

      新しいTumblrお気に召しましたか?

      わたしはインスタグラムのページを見たことがないのですが、少なくともFacebookやTwitterは外観を自分の好みに変更することはできませんよね。

      自分の好きな絵や写真、或いは詩や文学の一節を引用するにも、わたしはそれらに見合った「背景」を求めてしまいます。このブログの背景の色、文章が書かれる場所の色、文字の種類、すべて自分で決めています。このブログは文章がメインですので、記事を投稿する部分の背景は白地になっていますが、アート・ブログは、外側のベージュというか薄いピンクの色のグラデーションを用いています。
      タイムラインで絵や写真を観るって、なんだか味も素っ気もない感じがします(苦笑)

      ブログでも、Tumblrでも、「自分のテイスト」が入る余地が大きいほどいいのです。

      アイコンに使っている写真は45歳頃、親友の女性に秋の皇居前広場で撮ってもらった写真です。使ったのは彼女のPHSでした。

      帽子は好きで、いろいろ持っていましたが、外に出ることがほとんどなくなったし、母以外一緒に歩く相手もいないので、おしゃれとはずいぶん縁遠くなってしまいました。

      いずれにしても個性がすべてですが、その個性が強烈すぎて、人を傷つけてしまうこともあることを今改めて思っています。

      いつもやさしくおだやかなメッセージを感謝します。

      削除
  2. Ciao Takeo さん
    Takeoさんに例によって長いお返事書いていたら、途中で消えた。
    ギャーーー!!
    あまりにショックで同じことを書き直す気になれず、自分が書いたものでも前に書いたものを思い出して書くと言うことは私にとってはコピーであり、鮮度が低い。
    と言うわけで、少しお待ちください。
    でも言いたいことは、Takeo さんが気にしてることは私は全く気にしていないという事です。
    ご心配なきよう。

    こっちは超暑いです。
    公式に37度と言ってるけど、身体が感じる温度はもっと高いと思います。
    日本は寒いみたいですね。
    目の調子はいかがでしょうか。
    引き続きお大事にしてください。

    返信削除
    返信
    1. こんばんは、Junkoさん。

      長い文章を書いていて半分くらいのところで消えてしまうという経験はありません。
      全文書いて、きちんと送信が出来ずに全部消えてしまったことは何度かあります。ショックですよね。
      大雑把な内容は憶えていても、細かいところの表現が大事なんですよね。それが思い出せない。

      二度目に書いたものはまた違った視点からのものになっていることがありますから、楽しみにしています。

      こちらは長袖を着ていないと寒いくらいです。勿論エアコンは必要ありません。
      また暑さがぶり返すと思うとイヤになりますが、数日だけでも涼しい日があるのはありがたいです。

      来週にはまた眼科に行く予定です。

      それではコメント、急ぐ必要はありませんので、書けるときにまた書いて送ってください。

      今週も平和な週でありますように。

      削除