Ruelle à Paris, ca 1930, René-Jacques (1900 - 2004)
1900年生まれのフランス人フォトグラファー、ルネ・ジャックスの撮った1930年代のパリ。
ガス燈のシルエットが味わい深いですね。
「路地さえあれば建物なんて要らない!」と言い放ったのは、20世紀初頭から主に50年代くらいまで、夜のパリ 'Paris de Nuit' の情景をフィルムに写し取ったハンガリー出身の写真家ブラッサイです。
当時パリには世界中から写真家たちが集まってきました。木村伊兵衛がカラーで撮ったパリのうつくしいこと。
「路地」「隘路」それらは、人間の内面に呼応します。
「建物さえあれば路地も、空間も必要ない!」という日本の都市デザインの中で育った・・・否、今現在生きている者たちの心の、ひいては情緒の在りようにも影響を与えないとは思えないのです。
文人画家であった池大雅は、「描かぬ余白に苦労する」と深く息をつきました。
現代の日本の建築家には思いもよらぬ発想でしょう
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