久し振りにページのメイン・フォトを取り替えてみたのは、数ヶ月ぶりにTumblrの旧友である、ステファンのブログを訪れたからだ。ステファンは現在ギリシャに住むドイツ人。嘗てわたしが何故ギリシャに?と訊いたときに、「きみはドイツの冬の寒さを知らないんだよ」と言われたことを憶えている。
ハイネはイタリアの春を見て、「イタリアの春に比べれば、ドイツの春など色の付いた冬に過ぎない」と言った。
ステファンの写真を、彼のTumblr, A Funny Space Reicarnation の中から幾つか紹介する。
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彼の一群の写真を見ていて思ったことがある。
嘗て
"You're on earth. There's no cure for that."
「あなたはこの地球に生きている。それについての治療法はない」
というベケットの言葉を引用をした。けれども、 治療法はあるのではないか。それはまさに「地球に住む」ということに他ならないのではないか、と。
顧みて、わたしが生きている「トウキョウ」という街は、はたして「地球」と言えるのだろうか?
わたしは自分が「地球に住んでいる」という実感が持てない。
ステファンの写真は、大袈裟に言えば、これからの「人間」の生き方に示唆を与えているようにも思える。
こんな言葉も思い出す
“Nature is not a place to visit. It is home.”
― Gary Snyder
― Gary Snyder
「自然は「訪れる場所」ではない。それは生きる場所なのだ」
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